エルゴキーボードを作ろう@

エルゴキーボードというものは何種類も販売されていますが、 エルゴ度が中途半端だったり、高価で購入するのが不安だったり、 あるいは独自の構想が膨らんだりと紆余曲折をへて、 自作の方向を目指そうという考えにいたりました。

はじめに :キーボードの構造

キーボードの製作のためにはキーボードの構造を知る必要があります。 図.キーボード模式図 キーボードの構造は上のようになっています。 たとえばスイッチ5をONにすると、端子 青と端子 桃が通電し、 キーエンコーダーが通電した端子に応じたキーコードをパソコンに送信するという仕組みです。 (不正確かもしれませんが、だいたいそういうことです。) というわけで、キーボードの製作には、 キースイッチ、キーエンコーダー、配線とフレームが必要なのです。

キースイッチとフレーム

中古品のメカニカル式キーボードからキースイッチとフレームを流用しました。 キースイッチをきっちり固定できるフレームを自作するのは技術がいるので、 フレームもメカニカルキーボードから切り出して流用しました。

配線とキーエンコーダー

配線もメカニカル式キーボードのプリント基板を流用しました。 プリント基盤のもともと配線をカッターで断線して、 ビニルコードで新規に配線をしなおしました。 キーエンコーダも中古品のキーボードからの流用です。 キーエンコーダとビニルコードの接続は、 ドリルで穴を開けて無理やり半田付けしたので、強度は不安ですね。

完成品

ということで完成品は上図です。 右手用と左手用のペアにしてみました。 左右のキーエンコーダーのキーコードが重複しないよう、 使用するキーエンコーダー端子をあらかじめ検討したうえで、配線を行っています。 理論配列の設定は「窓使いの憂鬱」を使用しました。 指の長さにあわせて横の列が湾曲した配置にしてみましたけど、 実際使ってみるとホームポジションを見失いやすいのでいまいちですね。 つくりがチャチなので実用レベルには達していないですが、 とりあえず自作しうるということが示されたことは価値があったかと思います。
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