カナガワ配列のデモ


カナガワ配列と他の配列の打鍵数等を比較してみます。 比較対象はQWRTYローマ字(普通のローマ字入力)、JIS配列かな(普通の かな入力)、花配列(かな系配列)の3つ
例文1  川ぞいの空地は、ようやく太陽のまっ黄色な光がうすくなった。空地の川よりに生えているハゼの木は、チリチリに乾いていた葉にようやく生気がよみがえり、その下でハマダラ蚊が何匹かぶんぶん飛びまわっている。川に面している農家の煙突からは、炊事の煙が次第にうすれてゆく。女や子どもたちが、自分の家の前の空地に水をまき、小さな食卓と低い腰かけをならべる。そろそろ夕飯の時刻とわかる。  かわぞいのあきちは、ようやくたいようのまっきいろなひかりがうすくなった。あきちのかわよりにはえているはぜのきは、ちりちりにかわいていたはにようやくせいきがよみがえり、そのしたではまだらかがなんびきかぶんぶんとびまわっている。かわにめんしているのうかのえんとつからは、すいじのけむりがしだいにうすれてゆく。おんなやこどもたちが、じぶんのいえのまえのあきちにみずをまき、ちいさなしょくたくとひくいこしかけをならべる。そろそろゆうはんのじこくとわかる。(223文字)
配列名打鍵数ホームポジション率
qwertyローマ字396打 (1.78打/文字)28%
JISかな263打 (1.18打/文字)20%
花配列287打 (1.29打/文字)36%
カナガワ配列306打 (1.37打/文字)60%
(ホームポジション率とは、全打鍵数のうちホームポジションの打鍵数が占める割合を示しています。左右人指し指内側キー(通常のG,Hキー)はホームポジションとみなしていません)
例文2  細胞が生命を現出する動力は代謝から生まれる。細胞は、いわばひとつの化学工場であるが、そこで起こっている反応はランダムではない。呼吸、光合成、タンパク質合成などと、それぞれの反応系はまとまった機能を発揮するための秩序を持っている。ところが、生きた細胞中で起きている一万種にも及ぶ化学反応が一本の試験管の中で起きたならば、それは機能を発揮するどころではなく、当然ながら雑然としたものだろう。  さいぼうがせいめいをげんしゅつするどうりょくはたいしゃからうまれる。さいぼうは、いわばひとつのかがくこうじょうであるが、そこでおこっているはんのうはらんだむではない。こきゅう、こうごうせい、たんぱくしつごうせいなどと、それぞれのはんのうけいはまとまったきのうをはっきするためのちつじょをもっている。ところが、いきたさいぼうじゅうでおきているいちまんしゅにもおよぶかがくはんのうがいっぽんのしけんかんのなかでおきたならば、それはきのうをはっきするどころではなく、とうぜんながらざつぜんとしたものだろう。(250文字)
配列名打鍵数ホームポジション率
qwertyローマ字421打 (1.68打/文字)28%
JISかな314打 (1.26打/文字)17%
花配列324打 (1.30打/文字)30%
カナガワ配列319打 (1.28打/文字)52%

 例文のとおり、カナガワ配列は、打鍵数はQWERTYローマ字の3/4程度であり、 ホームポジション率はQWERTYローマ字の2倍程度と高い効率を示しています。
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