対数九九の使い方


原理

対数を使うと掛け算は足し算に、 割り算は引き算に、 指数関数は掛け算に変換できるという原理を利用しています。 たとえばlog2≒0.3、log5≒0.7であることを利用して2×5を求めると、    log(2×5) = log2 + log5 = 0.3+0.7 = 1 =log10  ⇒ log(2×5) = log10  ⇒ 2×5 = 10 といふうに掛け算を 対数変換⇒足し算⇒対数逆変換 というステップに変換できるわけです。 同様に    log(2^10) = 10×log2 = 10×0.3 = 3 =log1000  ⇒ log(2^10) = log1000  ⇒ 2^10 = 1000 というふうに指数計算は 対数変換⇒掛け算⇒対数逆変換 というステップに変換できるわけです。 対数九九は、常用対数表を暗記することによって この対数変換と対数逆変換のステップを頭の中でおこない、 2桁以上の掛け算、割り算を暗算で行おうというものです。

方法

とういわけで常用対数表を暗記するわけですが、 覚え方のゴロあわせとして対数九九表を作っております。 煩雑な小数点表記を避けるため log真数=対数という表記を真数×100 dec 対数×100とし、 真数×100の小数点以下は四捨五入しています。 decは「decimal(十進法の)」のdecです。 計算方法は以下に実例として示しています ~計算例①(掛け算)~   31.2×221 = 3.12×2.21×10^3  ⇒①312に近い真数を対数九九で探すと309(砂礫)でdec49(支給)    :3.12≒10^0.49   ②2.21に近い真数を対数九九で探すと2.19(雰囲気)でdec34(察し)    :2.21≒10^0.34  ⇒①と②の対数を足すと49+34 = 83である。、   dec83(破産)に対応する真数は676(牢narrow)であるので3.12×2.21≒6.76    :3.12×2.21≒10^0.49×10^0.34 = 10^0.83≒6.76  ⇒31.2×221≒6.76×10^3 = 6760 (正確な数値は6895.2なので誤差2.0%) ~計算例② 掛け算(桁上がりがある場合)~   6.93×541 = 6.93×5.41×10^2  ⇒693 → 692dec84(ろくにデック箸) , 541 → 537dec73(降参失地デック難産)  ⇒84 + 73 = 157  ⇒dec数が100をこえた場合は桁上がりするので、dec157は10×dec57と考える。  ⇒dec57は372dec57(三男にデック粉)で   6.93×541≒3.72×10×10^2 = 3720 (誤差0.8%) ~計算例③ 割り算~   583÷3.52 = (5.83÷3.52)×10^2  ⇒583 → 589dec77 , 352 → 355dec55  ⇒割り算は引き算に変換されるので   77 - 55 = 22 → 166dec22  ⇒583÷3.52≒1.66×10^2 = 16.6 (誤差0.2%) ~計算例④ 割り算(桁下がりがある場合)~  3.87÷658 = (3.87÷6.58)×10^-2  ⇒387 → 389dec59 ,658  → 661dec82  ⇒デック数を引き算すると負になってしまう場合は、   引かれる数のデック数に100を加えて、その上で計算結果を10^-1倍する。   dec(59 - 82) = dec(159-82)×10^-1 = dec77×10^-1 →589dec77  ⇒3.87÷658≒5.89×10^-1×10^-2 = 0.00589 (誤差0.1%) ~計算例⑤ 累乗~  46.5^4 = 4.65^4×10^4  ⇒465 → 468dec67   累乗は掛け算に変換されるので67×4 = 268   dec268=dec68×10^2 →479dec68  ⇒46.5^4≒4.79×10^2×10^4= 4790000 (誤差2.5%) ~計算例⑥ 累乗根~  804の4乗根  ⇒804 → 813dec91  ⇒804≒10^2.91   4乗根は1/4乗なので、   dec(291/4) = dec(72.75)≒dec73 →537dec73  ⇒804の4乗根≒5.37 (誤差0.8%)
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